第116回 日本皮膚科学会総会 in仙台
2024.05.10

2017年6月2日-4日に宮城県仙台国際センターで行われた第116回日本皮膚科学会総会にて、当院の葛西医師が「頭部植皮部に対する植毛術による毛髪再建」をテーマにポスター発表を行いました。


通常、頭部の腫瘍切除後や感染症、炎症性疾患後には、瘢痕性脱毛(傷跡の脱毛部)が認められることが多くあります。この瘢痕部を出来るだけ目立たなくする為に、皮弁形成術やエキスパンダーという手法がとられる事がありますが、これらの治療は侵襲が大きく、全身麻酔が必要となることもあります。一方、このような瘢痕に対して植毛術は、高い効果と侵襲の小さい治療として有用と当院では考えております。


2016年に、頭部皮膚悪性腫瘍切除後に植皮術を行い広範囲に脱毛領域が生じている患者様から相談を受けました。その脱毛領域に対して当院の植毛術を行った結果、良好な結果が得られ患者様にも非常に喜んで頂くことができました。その結果を、今回の学会にて症例報告としてポスター発表を行いましたが、会場での関心も高く皮膚科領域での植毛術の認知向上をする事ができました。当院では、今後もこのような症例に対しても積極的に取り組んでいきたいと考えております。


第116回 日本皮膚科学会総会 in仙台(图1)