9月末から10月初めにラスベガスで開催された国際毛髪外科学会に当院のドクター陣も参加してきました。
ラスベガスということもあり、学会会場はカジノホテルと直結で、会場に向かう通路にもスロットマシンがずらりと並んでいました。その横を抜け学会会場へ向かうと雰囲気ががらりと変わり、日本でも目にするような落ち着きながらも緊張感の漂う学会会場にたどり着きます。
学会の様々なセッションでは植毛症例の紹介がされており、医師限定の講演やワークショップ、植毛手術アシスタントの講習会なども開かれており、世界と日本とでは医療に取り組む姿勢がかなり異なっているという事が実感できました。
各国からはPRP療法(自己多血小板血漿療法)を用いた薄毛治療に関する発表が多かった印象があります。PRPは創傷治癒促進作用があり、毛髪に関しても科学的根拠が示されています。日本では再生医療法によって実施に対する取り扱いが厳しく強化されてしまったPRPですが、今後も更なる応用が期待できる治療法です。
学会には企業系のブースも出展しており、植毛に特化した医療機器がいくつか紹介されていました。FUEの機械や手植え専用鑷子(ピンセット)なども展示されているだけでなく、実際にその場で購入出来るので、海外のクリニック関係者が買って行く姿も見受けられました。
国際学会に参加してみることで海外の植毛手術の潮流を肌で感じることができ、また、日本の植毛手術は世界水準と比べても遜色ないことが確認できたことは大きな収穫でした。